Lucerne Festival 2005

Lucerne Festival「ルツェルン・フェスティヴァル」は、1998年にルツェルンのコングレス・コンサートホールが完成して以来、ヨーロッパで屈指の音楽祭として、世界中から注目されています。ルツェルンには、フォン・カラヤンを招き、毎年8月下旬から9月に掛けて行われるルツェルン国際音楽祭の伝統がありましたが、1998年の新ホールの完成で、復活祭フェスティヴァル、夏の音楽フェスティヴァルそして11月のピアノ・フェスティヴァルとその規模も内容も装いを新たにしたものとなっています。 今年のハイライトをご紹介しましょう。

<復活祭フェスティヴァル> 期間:2005年3月12日-3月20日

復活祭の時期に行われるこの音楽フェスティヴァルは、主に、キリスト受難曲、レクイエム、ミサ曲などを中心に10のコンサート、合唱コンサート、ピアノ・リサイタルが予定されています。
バイエルンラジオ放送管弦楽団が、メインオーケストラとして招待され、マリッス・ジャンソンが指揮します。合唱コンサートでは、ドボルザークの「レクイエムロ短調」。そして、シンフォニーコンサートでは、バリトンのトーマス・ハンプソンとともに、グスターヴ・マーラーの「Lieder eines fahrenden Gesellen」を演奏し、ブルックナーのシンフォニー3番が演奏されます。Le Concert des Nationsは、ジョルジ・サヴァッリ指揮の下、リュリー、マレー、バッハ、ハイドンなどクラシック音楽初期の作品が演奏されます。
そして、注目できるのは、ニコラウス・ハーノンクール指揮、Concentus Musicus ViennaArnold Schoenberg コーラスによるハイドンの「マリアゼッラー・マッス」とモーツァルトの「Vespers」です。

<ルツェルン・フェスティヴァル 2005年夏> 期間:2005年8月11日-9月18日まで

今年のテーマは、"New territories"(ドイツ語/Neuland)。Lucerne Festival

文字通りには「新大陸」と翻訳されるが、音楽の歴史の中に新しいものが登場してきた時期やテーマに焦点が当てられて、プログラムが作られています。この2005年夏のフェスティヴァルでは、ピエール・ブレー指揮、ヘルムート・ラッヘンマン専任作曲家の下で、ルツェルン・フェスティヴァル・アカデミーが開かれ、その成果もフェスティヴァル中に披露されます。
中国人作曲家Chen Yiさんがロッシュ委員会賞を受賞し、フェスティヴァル期間中に、彼女の作品がクレーヴランド・オーケストラによって、初めて演奏されることになっています。さらに、今回もクロード・アバッドがルツェルン・フェスティヴァル2005年夏のオープニングで、ルツェルン・フェスティヴァル・オーケストラを指揮します。今年で3回目を向かえ、今後伝統となっていくでしょう。このクロード・アバッドと、フェスティヴァルのために特別編成されるルツェルン・フェスティヴァル・オーケストラは、6つのシンフォニーと5つの室内楽コンサートを演奏します。そして、ベルリン・フィルハーモニー、ライプチッヒ・ゲバントハウスオーケストラ、ロンドン・フィルハーモニー・オーケストラをはじめ世界トップクラスのオーケストラが5週間にわたり、優れた演奏を披露してくれます。

詳細については、Lucern Festivalのホームページをご覧いただくか、フェスティヴァル事務局へお尋ね下さい。

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