LI TAI PE(ルツェルン)太白酒楼

 ルツェルンの旧市街の中心地、Rathaus(市庁舎)のある広場から、ほんの1分ほど、ピカソ美術館と同じ通りにルツェルンで最も伝統のある中国レストランLi Tai Pe (太白酒楼)がある。

 Li Tai Pe (李太白)と言えば、日本でもよく知られる、杜甫と比肩される中国唐代の詩人。いわば、ドイツ文学のゲーテやシラーに匹敵する中国文学の代表的詩人である。

 今から34年前の1965年、Robert Chi Tsun氏がドイツ人の奥さんと二人で“本格的な北京料理のレストラン”を開店する時に、何の躊躇もなく選んだのがこの名前。

 創立者のRobert Chi Tsun氏は、ドイツに学び、蒋介石の秘書、ベルン、ベルリン中国大使館の参事官等の経歴を持つ元外交官。 

 そのChi氏がルツェルンに本格的な北京料理の店として、Li Tai Peを開いたその伝統を引き継ぎ、今日のレストランも、北京料理を中心とした料理が並ぶが、四川料理や広東料理も大いに味わえる。もちろん調理を担当するのは、中国から来た本場の調理人たち。

 レストランを切り盛りするのは、マネージャーのスキアノ氏とそのスタッフ。スキアノ氏は、イタリア人らしい大変陽気で明るいマネージャー。スタッフもみんな大変サービス精神が旺盛で、特に日本語を上手に操るボーイさんも何人かいる。

 レストランは、1階から3階で、180席収容できるなかなか大きなもの。レストラン内を飾る中国水彩画や陶磁器、掛け軸をはじめ、本物の中国芸術品に囲まれて食事ができる。

 1階は、Chi's Red Roomと呼ばれる『紅い部屋』で、さながら中国にいる雰囲気で食事ができる。2階は大広間で、バンケットなどのパーティーもでき、3階には、大・小のグループに対応した部屋がある。

 コースメニューは2種類あり、2人前から注文できる。ちなみにジュピレー・コースを紹介してみよう。マッシュルーム・スープ、揚げワンタン、海老とカシュ・ナッツの炒めもの、鶏肉の甘酢ソース、牛肉のオイスターソース、パイナップルのハチミツソースと二人では食べきれないほどのボリューム。しめて一人当たり60sFr.。もう一つのコース・メニュー、四川コースは一人当たり62sFr. 。もちろんこのコース・メニュー以外にも、ア・ラ・カルトで200種類を越える料理があり、中国料理の醍醐味を味わえる。ランチ・メニューには、3種類あり、20〜28sFr. (サラダ付きの前菜+メイン・ディッシュ)と値段も手頃。

 日本の旅行代理店も日本からの団体旅行客用に多く利用しているので、レストランのサービスには、日本語がよく飛び交っている。日本語メニューもある。接客などには、最適なレストラン。

問い合せ・予約は下記の案内をご覧ください。

 


Furrengasse 14
6004 Luzern
Tel. 041 410 10 23
Fax. 041 410 94 55

毎日オープン
11:30-14:30 , 18:00-23:00
カペル橋から歩いて1分


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