ホテル・レストラン
DREI KONIGE UND POST
(ウリ州、アンデルマット)

 

 中央スイスのウィンタースポーツのメッカ・アンデルマットは、伝統的にヨーロッパ南北を結ぶ最短コースとして交通の要所であるサン・ゴッタルド峠に隣接する町。今回紹介するのはホテル・レストランDREI KONIGE UND POST。ホテルの玄関には、1775年にドイツの文豪ゲーテが泊まり食事をしたという記録の石板がはめ込んである。

 実は、このレストランのシェフは日本人の鈴木昇さん。アンデルマットは、1983年来、日本のエコーバレースキー場(長野県小県郡長門町姫木平)と姉妹提携を結んでいる。その縁で、鈴木昇さんが10年前に、このホテル・レストランで働くようになり、8年前からは、シェフを勤めている。

 この ホテル・レストランDREI KONIGE UND POST では、もちろん、リュスティ(ROSTI)をはじめ、フォンデュ、ラクレットなどのスイスの郷土料理を味わえるが、鈴木シェフにおすすめを聞いてみた。

 まず、お肉の好きな方には、Laternen Grill をどうぞ。これは、ダイスに切った子牛肉、豚肉、牛肉をあらかじめ軽くソテーし、それをカンテラ風の台に串刺しにし、目の前でブランデーを掛けてフランベをする、見ても食べても楽しいお料理。バジリコ・ライスと5種類のマヨネーズ風ソースがついて一人39sFr. (ただし、注文は最低2名様から)

 お魚の好きな人には、今年からメニューに登場の「ますの姿焼き」がおすすめ。ますの丸ごとを、ゆでじゃがいも、トマト、タマネギ、にんにく、黒オリーブと一緒に、オリーブオイルをかけてオーブンで焼くだけという、アッサリ風味。(一人前30 sFr. )

 そして、ヒットメニューは、アイリッシュ・シチューのスイス版とも言えるSchaffleisch mit Chabis。羊のお肉をキャベツでじっくり煮込んだお料理。羊肉の臭みがまったく感じないほどじっくり煮込んであり、キャベツの風味が日本人の味覚にピッタリ。

 その他、お昼には日替わり定食(一品)が18〜22 sFr. ぐらいで楽しめる。

 ホテルを利用する場合には、ハーフ・ペンションで泊まれば、基本料金+40sFr.で夕食には4品のコースをお楽しみいただける。

 アンデルマットへスキーや冬のハイキングに出かけたときにぜひとも立ち寄ってみたいレストランである。

 レストランは、アンデルマットの町の中心にあり、駅から歩いて10分。 


ANDERMATT
Tel. 041 887 00 01
Fax. 041 887 16 66
E-MAIL hotel@3koenige.ch
INTERNET www.3koenige.ch


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